ケースには、紀元前1000年以上前に西アジアからギリシア・ローマ、また中国・日本へとシルクロードにのり各地に広がった翼をつけた夢の馬「天馬」。伝統的に描かれる天馬にある翼を、あえて描かず日本古来の馬として描きました。
直径0.03ミリの金箔を撒き、0.015ミリまで研ぎ表面に浮き上がらせ、赤く光る宇宙の光を表現。ヤコウガイと金で表現された星と星とを、真っ直ぐ一息に描いた細い線で結び、漆黒の夜空に輝きと緊張感をもたらします。“漆黒の闇”とも言われるがごとく漆ならでは黒の深みが、宇宙のような空間を作り出し、その空間を3頭の天馬が自由気ままに駆け抜けます。
カトラリーには、同様に天馬が空を駆け抜ける様子が描かれ、コーヒースプーンはケース下方部同様の落ち着いたブルーの漆が塗られ、その上には星座が細やかに描かれています。